STORY米粉パン誕生まで

STORY

身体をじわじわと
蝕んでいたモノ

小麦粉を扱う仕事を生業として10数年経った頃、店主にアレルギー症状が出るように。これは小麦アレルギーだという確信はあったのものの、騙し騙し仕事を続けていました。

しかし、2022年の春に症状が悪化。検査の結果、重度の小麦アレルギーであることが発覚しました。それだけでなく、妻の小麦アレルギー発症もわかり、お店の休業を余儀なくされました。

心機一転!
「米粉」への転換

グルテンフリーのパン屋としての再出発を決意するのは、容易なことではありませんでした。さまざまな葛藤があったのを、今でも鮮明に覚えています。

最初に取りかかったのは、厨房と売場の清掃です。小麦粉の除去作業にはかなり時間を要しました。また店主の体調も思うように回復せず、静養期間も長期化。長いお休み期間を経て、その間に気持ちの切り替えができたかもしれません。

お米は日本での食料自給率が高く、私たちにとって身近な食べ物です。米粉は、小麦粉特有の香りや食感は再現できないかもしれない…。でも安全なお米からおいしいパンができたら、そんな素敵なことはありません。やろうと決断してからは、米粉の品種などの調査や試作を重ねる日々がスタートしました。私たちにとって大きな一歩でした。

グルテンフリーが
もたらした「変化」

グルテンフリーの生活に切り替えて、すぐに変化を実感できたわけではありません。疲労により体調を崩したり、グルテンが舞う空間に行くと症状が出たり…本当に少しずつ、少しずつです。日常生活において食生活や環境など、気をつけるべきことは増えました。しかし、以前よりも健康的になり、身体の軽さも感じるようになりました。

今度は私たちのような小麦アレルギーの方や、さまざまな理由でグルテンを除去している方たちの食生活が少しでも豊かになるお手伝いができればと思っています。米粉パンを通じて得られる健康的な食生活をお楽しみいただけたら嬉しいです。

MERIT

お腹にやさしい

「グルテンフリー」という言葉は、小麦グルテンを摂取することで引き起こされるセリアック病(腸の疾患)を予防するための食事法として生まれたものです。グルテンによって腸壁の炎症が起きると、体調不良を起こす可能性も。摂取を控えることで消化不良など、腸の不調を未然に防ぐことができるとされているのです。

腹持ちのよさがバツグン

米粉は摂取してから糖として消化吸収されるまでのスピードが緩やかです。急激な血糖の上昇を抑えることができるほか、腹持ちのよさから暴飲暴食を抑制できる効果も。グルテンの摂取は中毒性が高く、肌や内臓に負担をかけやすいため、グルテンフリーにすることで内側や外側からの身体の調子を整える効果が期待されています。

体調が整う期待も

なんとなく体調がすぐれなかったり、寝つきが悪かったり、イライラしやすかったり、身体が痒かったり…生活に大きな支障はないけれど、どこかスッキリしない。もちろん病院で診てもらうことも大切ですが、グルテンが原因となっている場合もあります。アレルギーといっても個人差があり、人によって抱える悩みは異なるものです。グルテンを控えることで、身体の不調が改善されるかもしれません。

HOW TO

電子レンジでの温め方

パンをラップで包む、もしくはパンをお皿に乗せてラップをし、500~600Wで30~40秒ほど加熱。温かさを確認しながら、必要に応じて追加で温めます。

マフィンは電子レンジで500W/20秒ほど温めるとおいしさがよみがえります。シフォンケーキは加熱せず、自然解凍でお召し上がりください。

トースターでの温め方

トースターにパンを並べ、1000Wで約1~2分加熱。温かさを確認しながら、必要に応じて追加で温めます。霧吹きなどで表面を軽く湿らせると、蒸気の代わりになり、さらにふっくら仕上がります。

トースターを利用する場合、先に電子レンジで温めるのがオススメです。ホカホカ・モチモチに加え、カリッと感が増しておいしさがよみがえります!

保存方法

ラップで包み、ビニール袋や密封ビニール(チャック付パック)など、密閉できる容器や袋に入れて冷凍します。常温でも時間の経過とともに硬くなってしまうため、当日中にお召し上がりにならない場合は、冷凍保存がオススメです(冷凍での保管期間の目安は2~3週間)。

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